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●第三章/複写でノングレアガラス(無反射ガラス)を使ってみましょう その1

 

初めにガラスの汚れを拭き取りましょう。

このとき力を入れて拭くとガラスにヒビが入ることもありますので、優しく拭き取る感じでおこない、ホコリなどはブロワーで飛ばしておきましょう。

このとき、ガラスだけではなく被写体もブロアーを掛けておくのもポイントです。また、ガラスは直接素手で触らず、手袋やバキュームリフターなどを使いましょう。

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次に被写体とノングレアガラス(無反射ガラス)をセットします。

ガラスは直接素手で触らず、手袋やバキュームリフターなどを使いましょう。

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そしてライティングを決める作業にとりかかりますが、いくつかポイントがあります。

 

●その1

ライトは2灯用意します。これは、照明ムラを極力少なくするために左右から均等に照射させたいためです。

今回使用しますライトはMAX400wのモノブロックストロボを使用します。

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●その2

ライトを設置する目安は、大きな二等辺三角形を意識します。

これは被写体に対し左右から「均等な光を被写体にあてる」イメージです。

現在は露出計を使う機会が少なくなってきましたが、数値でみると光量差が数値で確認できます。

下の例では、被写体の左側が約F11、右側がF16と左右で約1絞りのバラツキがあります。

ですので、露出計を使うことが少なくなっている現在では上記のように被写体に対し左右均等の位置にライトを持ってくるイメージでライティングすることがポイントです。

 

下の写真は、上記の光量差で撮影したものです。

左側の影の出方からも右側の出力が高いことがわかります。

(*ガラス全体を入れ雰囲気がわかるように小さく撮影しています)

下の写真は左右均等の光量で撮影したものです。

影の出方がほぼ左右対称です。

これは被写体上に均等に光があたっている目安ともなります。

(*ガラス全体を入れ雰囲気がわかるように小さく撮影しています)

また、光は入射角と反射角があり、それらは「等しい」と言う性質があります。これを覚えておくと理論的にライトを動かすことができます。

下の写真のように被写体に対する入射角を仮に45°とするとガラス面にあたり跳ね返る光も同じ45°で反射していきます。

ですので、反射した光がレンズに入る、つまりガラス面に反射が入った写真とはなりません。

 

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そこで入射角と反射角を体感できる最もわかりやすい例はカメラにクリップオンストロボを取り付け撮影することです。

被写体に対し90°で入射しているのでそのまま90°で光が反射し返ってきます。

 

●その3

複写ではカメラを被写体の真上に構えますのでカメラをはじめ天井・壁、三脚等周辺の写り込みには注意しましょう。

簡単な予防策としてはガラス面とカメラ、スタンドの距離、つまり位置関係を離し撮影することです。また何故ガラス面にカメラや周辺物が写り込むのかを考えることも大切です。

なぜならそれにより写り込みへの対処法が見えてくるからです。

では何故写り込むのか?

答えは、周辺に光が拡散し被写体以外の周辺物にも光があたっているからです。

この光の拡散を抑えてあげれば写り込みも少なくなります。

 

下の写真1は、写り込みを明確に表現するために透明のガラスで撮影しています。モデルさんの「鼻の部分」を中心にカメラが写り込んでいるのがわかります。それを、ノングレアガラスに替えただけが2の写真。一見写り込みが消えたように見えますが「見えにくくなっているだけ」です。

では、何故ノングレアガラス(無反射ガラス)を使うのか?

第一には、ガラスの重さで被写体を押さえ固定すること。

第二には、下の写真のように撮影の失敗を軽減させてくれます。

このことからも普通の透明ガラスを使用するより、ノングレアガラス(無反射ガラス)を使用した方が楽に撮影できます。

 

では周辺に光が回らないようにするにはどのようにすればいいのでしょうか?これは光を拡散させず光の束として照射するとも言えます。

それには長めのリフレクターやハニカムなどで光を絞ることも有効です。

 

しかし、長めのリフレクターやハニカムなどが手元にない場合は、黒紙などでライトのリフレクター部分「クルリ」と巻きつければ同じ効果を得ることも可能です。

ただし、黒紙などを巻き付ける際は巻き付けた紙が非常に熱くなりますので各自注意して作業してください。

 

●その4/

無線レリーズなどを使用しカメラから離れシャッターを押しましょう。これは、撮影者がガラス面に映らないようにするためです。

下の写真は普段使用しています無線レリーズです。

では、通常のように「手」でシャッターボタンを押すとどうなるかみてみましょう。

1は解りやすいように反射率の高い透明ガラスを使用しました。

シャッターを押す自身の手が写り込んでいるのがわかります。

2のノングレアガラス(無反射ガラス)でシャッターボタンを押す手の存在はわかりませんが、何度も言いますが「見えにくくなっているだけ」で本来は写り込んでいます。

このようにノングレアガラス(無反射ガラス)ではあまり神経質にならずに楽に撮影できるメリットがありますが、やはり無線レリーズなどを使用し被写体から離れシャッターを切ることがリスクの軽減につながります。

 

 

それではノングラスガラス(無反射ガラス)を使用し実際に撮影してみましょう。

ガラスの反射も無く、左右から均等に照射しているために奇麗に複写できています。

 

 

・・・次回に続く

 

ヒッポ写真事務所・風間大輔 /著

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