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●第四章/複写でノングレアガラス(無反射ガラス)を使ってみましょう その2

 

前回に次いで複写第二弾です。

今回は書籍、雑誌など厚みのある被写体を見開きで複写することにチャレンジしてみましょう。

 

撮影は前回と同じセットですので被写体をセットしシャッターを押すだけです。

ですが!ココにもいくつか簡単なポイントがありますのでご紹介します。

 

●その1

 

見開きで複写したいと言う場合、中央部・背表紙となる部分は物理的に平面にできず曲面が残り、そこに「影」や↓

影

 

反射した「テカリ」などが現れます↓

テカリ

では、なぜ「影」や「テカリ・反射」が現れるのかを考えてみましょう。

「影」に関しては、「左右のライトの出力バランスが良くない」「背表紙曲面の谷底まで光が回り込まない」など割合簡単な物理的理由であることはなんとなく判るのではないでしょうか。

しかし「反射、テカリ」はどうでしょうか?

 

そもそもテカリの原因は背表紙の曲面に光が反射しその光がしレンズに入っているからです↓

 

イメージとしては下のイラストのような、土管に対し垂直方向からボールを投げボールが真上に跳ね返る様子、と考えれば解りやすいかも↓

土管とボール

 

では「影」や「テカリ」を発生させない、取り除くには、どうずればいいのでしょうか?

「そんなの簡単!ライトを動かそう!」

となるかもしれませんが、せっかくライトのバランスをとったのに安易に動かすのはもったいないですよね。

そんなときはライトを動かさず被写体を「動かす」「回転させる」のがポイントです。その方がメチャクチャ楽です!

本の向き

 

先ほどの土管のイメージで考えると、先ほどは背表紙部となる曲面がライトに対して垂直方向にセットされていましたが、今回は水平方向にセット、つまり被写体を90°回転させ背表紙部の曲面がライトに対して水平方向になるようにします。

こうすることで、背表紙部の曲面に当たった光がレンズ方向へは反射してきません。

つまりテカリがなくなるとともに谷底にも光が水平に入り込みますので影ができづらくなります。

 

本を縦に反射しない

 

これをイラストで表現すると↓

ピッチャーとキャッチャーをライトと見立て、土管に水平方向からボールをぶつければ真上には跳ね返らないですよね。ライトの光も同じことです。

つまりテカらない!

土管水平

 

●その2

見開きではなく、単ページの複写では反対のページを垂直に持ち上げます。これにより複写するページの平面性がより確保出来るようになります。

 

見開きの上にガラスを乗せた場合と、複写面のみガラスを乗せ反対面は持ち上げた場合の背表紙部の曲面の比較↓

 

片面持ち上げ比較

●その3

前回同様、レリーズなどを使用しカメラから離れシャッターを押しましょう。

これは、撮影者がガラス面に映らないようにするためです。

 

それでは実際に撮影してみましょう。

 

・・・次回に続く

 

ヒッポ写真事務所・風間大輔 /著

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