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●「ホワイトバランス」とは

 

今回からカメラ、パソコン、プリンターなどの色再現を考えてみたいと思います。特に、この「色」に関するものは気にしだすと迷宮にはまり込み、最終的にはわけがわからなくなります。そして行き着く先は使用している「カメラ」や「プリンター」や「パソコン」のせいにし「見なかった」「考えなかった」と言う流れになります。これが世の常人の常(笑)。

 

しかし、eコマースをされている方や、展覧会に写真を出品する方にとっては身近な問題です!

 

しかし、これも良〜く考えてみると画像を受け取る側、観る側のモニターやプリンターも調整されていなければ撮影側の意図した色再現になりません。つまり、伝言ゲームで最初の発信者が「りんごと洋梨のケーキ」と次の人に伝えても、100人後には「りんごのようなケーキ」と変化して伝わるようなものです。

 

ただ最初の発信者だけは正しく伝えなくてはなりませんね。

 

そこで今回は、その第一歩であるホワイトバランスです。

 

 

さぁ、その負のスパイラルである迷宮の入り口を図で表すと下のようになります。

トライアングル

 

 

みなさんは撮影前に、「レンズを選ぶ」「背景を選ぶ」「ライトティングをする」、この辺は慎重に設定されていることと思いますが、こと「ホワイトバランス」に関してはどうでしょう。

 

オート、太陽マーク、蛍光灯マーク、などと適当〜に、大体ぁ〜ぃにセットしていませんか。下の図はニコンD200の取り扱い説明書の一部でホワイトバランスの目安の色温度が書かれています。

 

ホワイトバランス表

 

「おぅおぅおぉ〜!また出た専門用語! なぬ!今度は色温度!」と思われたかもしれませんが、簡単に言うと発光体の色、光源の色を温度表記で代弁したものです。

 

単位は「K」ケルビンですが、理解しやすいように温度の「度」と思ってもいいかもしれません。気にせず進みましょう。

 

色温度表

 

家庭内でもガスコンロの火を見ていただくとわかりますが、空気と良い具合で燃焼している火は青く、空気不足のときは黄色やオレンジ色になるのと同じです。勢い良く燃えている青い火は高温で、不完全燃焼のオレンジ色の火は低温ですよね。

 

また、ホワイトバランスとグレーバランスが頭の中でゴチャゴチャになっている方も多いかと思いますが個人的には、ホワイトバランスもグレーバランスも同義語だと思っています。めんどくさいので一緒と考えても良いと思います(笑)。

 

本来、ホワイトバランスは「光源の色の偏り調整」グレーバランスは「露出調整」の意味合いが強いかと思いますが、要は「白は白く」「グレーはグレーに」「黒は黒く」と無彩色が無彩色に写ればそれで良いのです。

 

白いお豆腐がオレンジ色に写ったら誰も購入しないですよね。白いお豆腐は白く写らないとダメなのです。

 

 

さてさて、本題に戻しまして「ホワイトバランス」。

みなさんが撮影される際、光源の色温度が偶然にもカメラの取扱説明書通りのデフォルトの色温度であれば多分問題はおこりません。

デフォルトの太陽マークや蛍光灯マークに合わせるだけで理論的には見た目に近い仕上がりとなるでしょう。

 

しかし、そぅ〜〜〜〜〜は問屋が卸さない(笑)

人間のようなファジーな部分がないのです、カメラは。

人間には「記憶色」と言うものが備わっており、経験値からどんな光源の下でも「ピーマンは緑、多分緑だろなぁ〜」と考えそう見えてしまうのです。

 

下の写真はカメラ固有のデフォルトのホワイトバランスで撮影したものです。

 

デフォルトでのピーマンの見え方

 

これを視てわかるようにデフォルトでは思うような結果が得られません。強いて言うならばスピードライトは合格点でしょう。

蛍光灯も色々。白熱球も色々。スピードライトも色々。

 

このフレーズ、むかし小泉首相が「人生色々、会社も色々」と言う国会答弁を思い出させますね(笑)

 

まぁそれはさておき、同じくくりの光源、例えば蛍光灯でもメーカーや型番や出力などで光質が違うのは当たり前で、それをカメラメーカーは「蛍光灯」や「白熱球」や「スピードライト」などと大雑把なグループ分けにしてユーザーに提示しているのも思い通りに仕上がらない原因の一つだと思います。

 

ただ、プロでもない限り「あ、部屋の明かりが蛍光灯だからホワイトバランスは蛍光灯マークにセットしておこう」と言うのはごく自然な流れです。

 

もしドンピシャリの満足がいく色味で撮影できたら、それはただの偶然です。たまたま、光源とデフォルトの色温度が合っただけで非常に希です。

 

そこでこのカメラの色再現に大事な役割を果たす設定がホワイトバランス設定です。ホワイトバランス設定とは白、グレー、黒などの無彩色が無彩色に写るよう撮影前に色の偏りをカメラに教えてあげることです。

この光源、「ちょっと赤いよ」とか「青いよ」とか。

それがホワイトバランスなのです。

 

 

この第一歩を適当にしていると「迷宮さん!いらっしゃい〜」への第一歩ともなる可能性・・・「大」です。

 

 

・・・次回に続く

 

ヒッポ写真事務所・風間大輔 /著

 

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